吃音の呼吸法
吃音は、呼吸法に問題があるために起こっている可能性があるそうです。吃音にならないためには、腹式呼吸を行う必要があるのだそうです。
腹式呼吸とは、息を吸った際にお腹が膨らんで、吐く際にお腹がへこむという呼吸法です。学校の音楽の授業で腹式呼吸を習ったことがあるという人もいるでしょうから、知らない人は少ないと思います。
しかし、普段の生活で腹式呼吸ができているとは限りません。腹式呼吸ができれば、息により胸や肩が押し上げられるので、リラックスすることができ、緊張が和らぎます。
吃音に悩んでいる人の場合は、腹式呼吸ができておらず、別の呼吸法を行っている可能性が高いです。それは、胸式呼吸です。
胸式呼吸は、その名の通りお腹ではなく胸で呼吸をするものです。胸式呼吸は交感神経を刺激するので、常に緊張状態でいることになります。
どもってしまったことで焦り、そのせいでますます胸式呼吸になって、交感神経が刺激されて吃音が出てしまう、という悪循環に陥ります。
お腹で息をする呼吸法である腹式呼吸は、決して難しいものではありません。どこでも手軽に行うことができます。お腹に手を当てながら意識をお腹に集中し、息を吸いながらお腹を膨らませます。そして、息を細くゆっくりと吐き、お腹をへこませます。
吃音の人は、他人と話す際にはどもるのに、カラオケではきれいに歌うことができるという場合があります。これは、歌う際に腹式呼吸ができていることが理由なのです。
吃音の人は、呼吸法を意識しながら生活してみてください。