吃音者の就職先
吃音であるために、就職が難しいと考えている人もいることでしょう。確かに、人とコミュニケーションを取ることに憂鬱感を覚えてしまうことから、接客業には就きたくないなど、就職先は限られてくるかもしれません。
日常生活での会話も吃音のせいでうまくいかないという場合は、面接でもうまく話せずに苦労するかもしれません。あくまで人柄を重視してくれる面接官なら、吃音であっても合格するでしょうが、やはり仕事上でのコミュニケーションは必須なので、ここでも苦労する場合があります。
しかし、プログラマーやデザイナー、研究者は吃音者の就職先として向いていると言えるでしょう。
プログラマーの場合は、SEの指示の下で開発を進めていくので、人前でスピーチをしたり、電話を取ることなどは少ないです。打ち合わせで意見を求められる場合も、一対一で話すことが多いようです。
デザイナーの場合は、画像編集ソフトで写真を加工したり、チラシを作成するといった仕事なら、フリーランサーでも十分に活躍できますし、クライアントとのやり取りもすべてメールで、ということも最近では珍しくありません。
研究者の場合は、大学や企業など就職先は色々ですが、研究そのものが仕事なので、人前で何か話をすることは稀です。ただ、国家機関の研究所などでは公演を求められてしまう場合があるので、難しいかもしれません。
しかし、上記の就職先は才能がないと難しいですね。
事務職であれば、特別な才能がなくとも、吃音者が働きやすいと言えるでしょう。しかし、電話を取ることが必須の職場も多いので、電話を取ることが少ない職場を選んだ方がいいです。